ガネーシャの教えを紹介するシリーズも今日で終わりです。
今日は、ガネーシャの数ある教えの中でもお気に入りの3つを紹介したいと思います。
人気店に入り、人気の理由を観察する
流行りのシュークリーム屋に入ったガネーシャは、なぜこの店が流行っているか分かるか?と主人公に尋ねます。
「なぜって...シュークリームがおいしいからじゃないですか?」
「そんだけ?」
「あとは...店員さんの接客態度がいい、とか」
ぱっとしない返答を繰り返す主人公に、
「自分やっぱり全然分かってへんわ」
とガネーシャはあきれます。
そのお店では、中のカスタードの量が多いからはみ出しても大丈夫なように袋が大きいこと、おすすめ商品の文字が真心のこもった手書きで書かれていることなど、お客さんを喜ばせるための工夫がいくつもされていることをガネーシャは指摘します。
「この店全体でお客さんを喜ばせようて気持ちがあるんや。
『この商品、原価安いから儲かるわ』とか『お客さん早く帰らせて回転率上げよ』なんて店側の都合はあらへん。
お客さん、つまりお前や。お前を喜ばせるために、この店はめちゃめちゃ頑張ってんねや。だから、この店には魅力があるんや。
お前が『雰囲気いいなあ』って思うのも、この店全体がお前を愛してるからなんや」
僕はせっかくブログを書くなら、たくさんの人に読んでもらって有益な情報や楽しい時間を提供したいと思っています。
ネットの世界で大勢の目に触れるまでには時間がかかりますが、少なからず僕のブログを読んでくれている人がいるのは確かです。
この人たちにどう情報を届ければいいか、どうしたら楽しませられるだろうかとを考えると、やはり人気ブロガー達のブログの書き方を参考にするのが一番いいという結論に達しました。
はてなブログのトップに掲載されているブログを読んだり、面白いと思ったブロガーのトップページをスマホのホーム画面に追加して、暇なときに読むようにしています。
どんな文章を書いているか、どんなテーマで書いているか、文字の大きさやデザインはどうかなど、勉強になることがたくさんあります。
ガネーシャは、成功したいなら普通の人と同じように人気店を楽しむのではなく、人気のお店はなぜ人気なのかという視点をもって時間を過ごせと言います。
僕も人気ブロガーはなぜ人気なのかという視点をもって他の人のブログを読み、少しでも役に立つ面白いブログをお届けできるように頑張ります。
応募する
ガネーシャは、人生を大きく変える方法の一つが「誰かに才能を認められる」ことであると言います。
「誰かに才能を認められることで、自分の人生は変わる。
もうこれはえらい変わるで。
自信に満ち溢れるし、周囲の視線も変わる。
全身からやる気がみなぎって、それこそ飯食うのも寝るのも忘れて働ける。
人生を変える一番強力で手っ取り早い手段はこれや」
それではどうやって自分の才能を誰かに認めてもらうか?
ガネーシャが教えた方法は、「応募すること」でした。
ここでいう応募とは、単にはがきをどこかに送ったりするということだけではなく、「自分の才能が他人に判断されるような状況に身を置く」ことを指します。
「起業支援の団体に事業プランをプレゼンしてもええし、資格試験受けてもええし、もう何でもええんや。
とにかく、自分の才能が他人に判断されるような状況に身を置いてみるんや。
自分の持ってる隠れた才能の可能性を見出すために、何か世の中に働きかけることがあったとしたら、それは全部『応募』なんや。
そして、それこそが自分の人生を変え得る大きな力を持ってんねんで」
学校での仕事を終えた後の時間で執筆する生活を続けていたスティーブン・キングは、小説を出版社に送るという「応募」をしたから今の地位を築いています。
エステル・ゴランタンという女優は、街で見かけた映画の老婦人役の募集を見かけて応募したことで、人気女優としての人生をスタートさせました。
彼女が85歳の時のことです。
本当に人生は何が起こるかわかりません。
でも、何のアクションも起こさない人に人生が開かれることもありません。
映画で活躍する俳優も、テレビで活躍するアイドルも、人気の歌手やバンドも、みんな「応募」したからこそ人生を輝かせているのです。
俳優やアイドルに比べればはるかに小さいですが、僕が書いてるブログもまた、ある種の「応募」だと思います。
誰にも読まれないかもしれないし、批判のコメントが来るかもしれません。
それでも、書き続けることで「面白い」と思ってくれる人が現れるかもしれないし、ブログでのアウトプットを意識したインプットが、将来何かの仕事に役立つかもしれないのです。
スティーブ・ジョブズは、「点と点がつながる」という表現を使って、人生で何が役に立つかは分からないと言いました。
何に役立つか分からなくても、行動し続けたことは無駄になることはなく、きっといつか何かの役に立つ。
僕もこのことを胸に、ブログを続けていきたいと思います。
毎日、感謝する
お金持ちになりたい、有名になりたい、いい家に住みたい、かっこいい車に乗りたい。
僕たちは様々な夢や願望を持っています。
その夢や願望にはたいてい、大きなお金が必要で、だからこそ僕たちは好きでもない会社に頭を下げて内定をもらい、好きでもない仕事をしに会社に行き、嫌いな上司の言うことに従って働きます。
それもこれもすべて、生きていくため。
そしてほしいものを手に入れるためです。
しかしガネーシャは、「欲しがれば欲しがるほど、欲しいものは逃げていく」と言います。
それは、欲を持っているということは自分の中に「足りない」と感じている部分があり、欲が大きいほど「足りない」も大きいことに原因があります。
ガネーシャの教えでは、お金とは人を喜ばせた分だけ人からもらうものです。
空腹のときに他の人のお腹を満たすことを考えらえないように、
満ち足りない気持ちを抱えた人は他人を幸せにすることを考える余裕がありません。
だから、大きな欲望を持っている(=満ち足りない気持ちが大きい)ほど欲しいものが手に入らないのです。
「でも...どうすればいいんですか?
僕は現にいま、こうして満たされていない。足りていない。
そう感じたからこそ、あなたとこうして過ごしてきました。
そもそも、足りてないと思ったからこそ、あなたの課題を頑張ってクリアしてきたんです。成功したいから、努力してきたんです。
でも、その考え方がむしろ僕の成功を遠ざけているとあなたは言う。僕はどうすればいいんですか?」
主人公の問いかけに、ガネーシャは答えます。
「それはやな....『おおきに』や。『おおきに』て感謝することや」
「自分の中に足りんと感じてることがあって、そこを何かで埋めようとするんやのうて、自分は充分に満たされている、自分は幸せやから、他人の中に足りないもんを見つけ、そこに愛を注いでやる。
この状態になってこそ、自分が欲しいと思ってた、お金や名声、それらのすべてが自然な形で手に入るんや。」
お金も、地位も、名誉も、自分で手に入れるものではなく、他人がくれるものだとガネーシャは言います。
他人が感謝してくれるからお金が入ってくるし、他人が尊敬してくれるから地位や名誉が手に入るのだと。
僕たち人間は、次から次へと欲望が湧いてくる生きものです。
何かを手に入れても、もっといいものを、もっと楽しいことを、もっとおいしいものをと、どんどん、どんどん、欲望がエスカレートしていきます。
エスカレートするドしろーとですね。(笑)
でも、こうやって欲望が湧き出るままにしていたら、僕たちはいつまでたってもお金持ちにはなれないし、いつまでたっても幸せにはなれません。
それほどまでに、「満ち足りない」という気持ちは僕たちの幸せを奪うのです。
そしてこの満ち足りなさを解消する方法が、「ありがとう」という感謝の言葉だとガネーシャは言っているのです。
身の回りにあるもの、家族、友達、仕事で出会う人、動物や空気や水も。
ありとあらゆるものが、自分が生きるために存在してくれているものです。
当たり前のように存在しているけど、とてもありがたいものです。
こういうものに「ありがとう」と感謝することで、僕たちのなかにある「足りない」は小さくなっていき、幸せになれるというのです。
正直、精神論です。
でも、僕たちが手に入れられるお金には限界がある一方で、欲望は膨れ続けるものである以上、お金で手に入るもので幸せになろうとするのは正しい方法とは言えません。
僕自身、最近はお金のことばかり考えていて、どうすればお金を増やせるかとか、どうすれば損をしないで生きていけるかとか、本を読みながらそんなことばかり考えていました。
でも、お金のことばかり考えている時点でお金が「足りない」と感じていて、事実、最近の生活では何をしても焦りのような、物足りなさのような、そんな気分が抜けない状態でした。
きっとお金や将来手に入れたいもののことばかり考えて、もうすでに手に入れているものや一緒に過ごしてくれる人たちへの感謝の気持ちが欠けていたからだと思います。
「毎日、感謝する」はガネーシャの最後の教えです。
僕はこの教えが一番好きです。
今まで成功者たちが書いた自己啓発本を無数に読んできましたが、そこに書かれていたどんなメソッドよりもこの教えが人生を幸せにしてくれると思います。
毎日、身の回りの人や物に感謝する。
簡単だけど、幸せになるためにこんなに簡単な方法はありません。
みなさんも今日から実践してみてください。
自己啓発本を何冊も読むのは無駄
『夢をかなえるゾウ』のガネーシャの教え、いかがだったでしょうか?
最近の記事で紹介したもの以外にも、ためになる教えがたくさんあります。
ぜひ本を手に取って読んでみてください。
さて、僕が自己啓発本を無数に読んできたことをお話ししましたが、本当にあの時間は無駄だったと思います。
なぜなら、世の中のほとんどの自己啓発本に書いてあることは基本的にどれも同じで、言葉やエピソードを変えて紹介しているだけだからです。
自己啓発本を何冊も読むことに意味はない。
— ケンゾウ (@kenzou_ss) 2019年11月21日
「自由に生きろ」「リテラシーあげろ」「借金しろ」「つまらない仕事はやめろ」
どの本も同じような内容を言葉を変えて書いてあるだけ。気に入ったものを一冊だけ選び、そこに書いてあることを実践し続ければ十分だし、それ以上できることもない。
ちなみに、自己啓発本は年に5冊以上読むと幸福度が下がるというデータがあります。
読んでも意味がないどころか、有害でさえあるんです。
だからこそ、自己啓発本はバイブルにしたい1冊を選んで、そこに書いてあることだけを実践し続けることをお勧めします。
僕たちは体を鍛えるのに時間がかかることは理解しているのに、精神はすぐに鍛えられるという誤解を抱きがちです。
だから自己啓発本を読んでも中身を十分に実践せず、結果がすぐに出ないと「もっと効果的な方法があるはずだ」と思って新しい自己啓発本に手を出してしまうのです。
クスリみたいですね。(笑)
バイブルにするべき一冊ですが、著者の人間性と、その本の面白さで選べばいいと思います。
著者がどんな人生を歩んできたのか、本を読まなくてもネットで検索すればだいたいのことは分かります。
その上で尊敬できる人だと思えばその本を読めばいいんです。
そして堅苦しい文章は何度も読み返すのが苦痛ですから、言葉の使い方とか話の面白さとかを見て、何度も読みたいと思えるものを選びましょう。
以上の条件を満たすのが、僕にとっては水野敬也さんの『夢をかなえるゾウ』でした。
本当にストーリーそのものも面白く、また最後はちょっぴり感動して目がウルウルしました。
そしてガネーシャの教えはシンプルだけど核心をついていて、今日から実践できる内容ばかりです。
僕はもう自己啓発本は二度と読まず、この本だけを繰り返し読み、ガネーシャの教えを実践していきたいと思います。
みなさんも運命の一冊に出会えることを、心から願っています。
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