僕らの自習室

地方在住サラリーマンの学びと思考の記録

「#手取り14万」でつぶやいても幸せにはなれない

 

 

少し前に話題になった「#手取り14万」がまたタイムラインで目立っている。

 

このハッシュタグは以前、ある電車内広告とホリエモンのツイートが同時期にネットに流れたことで有名になった。

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「勤続12年で手取り14万円」のサラリーマンに対するホリエモンのストレートな言葉と、電車内広告のあまりに庶民の感覚と給与水準からかけ離れた文章が世のサラリーマンのコンプレックスを刺激して炎上した。

 

そして今回、コロナ患者のために命がけで働く看護師のあまりに低すぎる給与が原因で再び注目を集めているようだ。

 

news.nifty.com

 

「#手取り14万」のツイートを見てみたが、社会を支える労働ほど労力に見合わない低賃金が当たり前になっている状況への怒りや憤り、安全なところで贅沢にお金を使う「権力者」への怒りがあふれていた。

 

 

今でこそ(日本国内に限っては)危険性が疑問視され始めているコロナウイルスだが、ウイルスの脅威を測るデータが何もない頃から患者に向き合い続け、命がけで働いてきた医療関係者の給料が14万円ではたしかにあまりにも不憫だ。

 

そして現場を犠牲にして謎の出費をする病院の経営陣への怒りも当然に思える。

 

東京女子医大では財源不足を理由に職員へのボーナスをカットする一方で、本部事務室や理事長室の移転に6億円を投じる計画があるというのだ。

 

news.yahoo.co.jp

 

病院の本部事務室や理事長室がどんな状態だか分からないが、職員への給与よりも優先するほど移転の必要に迫られているのだろうか?

 

もしそうでないとしたら、優先順位はどう考えても職員へのボーナスだということは小学生でもわかることだ。

 

 

 

たしかに、あまりにも理不尽だ。

 

税金を使った事業を下請けに回すだけで数千万の利益を得ている会社がある一方で、自分の命を懸けて他者の命を救っている人たちは手取り14万しか手に入らない。

 

挙句の果てに必要なのか分からない施設移動に使う6億円はあるのに、「財源不足」といわれてボーナスまでカットされる。

 

傍観者の僕でさえやるせない気持ちになるのだから、当事者からすれば「この世は地獄か」という思いだろう。

 

 

でも、思えばこんな地獄はそこかしこにあふれている。

 

病院だけでなく、一般企業でも現場で働く社員は仕事の苦痛に見合わない給料である一方で、「普段何してるか分からないけど偉いおっさん」はゆとりのある仕事でたくさんの報酬を手に入れている。

 

これは中小零細企業やブラック企業に限った話ではなく、大企業のサラリーマンも同じだ。

 

「高級取り」のイメージが強い大手広告代理店の電通でも、長時間のストレスフルな仕事で疲弊している一般社員より、天下りしてきただけの櫻井翔のパパの方が給与も退職金もはるかに高いのだ。

 

 

 

なんて報われない社会なんだろうか。

 

中小・大手を問わず、非正規・正規を問わず、どれだけ働いても報われない人がいる一方で大したことをせず豊かになる人もいる。

 

まるで最初からお金の行く先は決まっていたみたいに。

 

「#手取り14万」には、そんな現実への絶望や怒りが満ちているように感じた。

 

 

 

それでも、あえて言わなくてはならないだろう。

 

「#手取り14万」でつぶやいても幸せにはなれない、と。

 

 

僕自身も給料や待遇に不満を持っていて、

 

「なんでこんなに給料が安いんだ」

 

「あんなものに予算を回すならボーナスを増やせ」

 

「なんで何もしてないおっさんの方が給料が高いんだ」

 

なんてことを入社してからの3か月、毎日のように考えてきた。

 

でも、そんな不満を抱えながらも毎日満員電車に乗って会社に行き、おとなしく仕事をして、理不尽な上司や先輩に歯向かうこともなく、休日の勉強会にも「自主的に」参加している僕がいる。

 

 

 

そう。

 

今の僕は、過去の自分が選んだ道を歩いているだけだ。

 

誰のせいでもない、僕が選んだ道。

 

給料が安いのも、古臭い日本企業の雰囲気も、知らなかったわけじゃない。

 

知った上で選んだ道だ。

 

不満に思いながらも、そのまま歩いている道だ。

 

 

実は僕の手取りも14万円台で、僕の場合は社員寮の使用料を引いてこの手取りだからまだマシかもしれないが、毎日のストレスには見合わない金額だと思っている。

 

だから「#手取り14万」を見たときは、僕自身も会社や国への不満のツイートをしようと思った。

 

でもそんなツイートをしても自分の人生は1ミリもよくならない。

 

グレタがどれだけ「How dare you !」と叫んでも世界が変わることがないように、僕が「#手取り14万」で怒りのツイートをしたところで社会も僕の手取りも変わることはない。

 

せいぜい同じような不満を抱えている人たちから多少の「いいね!」をもらって溜飲を下げるだけだ。

 

そして明日もまた会社に通い、同じように不満を抱えながら、いつも通り働き続ける。

 

 

 

結局、自分が変わるしかないんだ。

 

確かに世の中は理不尽で、貧困の連鎖から抜け出せない人もいて、そんな人たちに「自己責任」なんて言うのは残酷だ。

 

それでもやっぱり他人に救ってもらおうとするのは無理な話で、平和で豊かな日本で暮らす僕がシリアの難民に手を差し伸べることがないように、みんな他人の不幸に興味なんてない。

 

 

 

自分が変わるしかない。

 

幸運なことに僕はまだ人生を変えるための時間はたくさんある。

 

社会や資本主義の残酷さに#ツイートで不満をぶつけるのではなく、転職活動をしたり倹約で資産運用に回すお金を増やしたり、とにかく出来ることをやっていこう。

 

資本主義は残酷な貧困の連鎖を生み出す一方で、行動次第で豊かさを手に入れるチャンスもくれる。

 

地獄に垂れた蜘蛛の糸を、少しずつ登っていこう。

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