就活生は「自己分析」よりも「幸福の因数分解」をしよう

 

 

 

この時期、就活生はどの企業にエントリーシートを出すのか必死に考えているのではないだろうか?

 

興味のある業界・業種をすでに絞れている人もいれば、まだまだ幅広く見ている人もいると思う。

 

そして、どうやって業界や業種を選べばいいのかネットで調べたり就活エージェントに相談したりすると、「自己分析をしなさい」というメッセージを色々なところで受けるはずだ。

「自己分析」とは?

「自己分析」とは、過去の自分の行動やその時の感情を分析することで自分の価値観やモチベーションの源を探り、どんな仕事が自分に合うのか考えるのに役立てよう!みたいな作業だ。

 

僕自身も就活をしていた頃、いろいろな就活サイトやエージェントから「自己分析をしてごらん」と言われ、ちょっとだけやってみたことがある。

 

彼らが用意してくれるワークシートに回答してく形で進め、「モチベーショングラフ」なるものを書いたりもしてみたが、どうもピンと来なかった。

 

とにかく内定を取ることに必死だった当時はその理由が分からなかったが、就活を終えて冷静に就活や社会人になることを考えられる今なら分かる。

 

当時の僕は、過去の人生を振り返って「モチベーションの源」なんてものを探っても、長い社会人生活でそれがずっと続くわけがないことにうすうす気付いていたのだ。

 

それなのに、「自分のモチベーションの源を見つけなくては!」という思いにとらわれて、その疑問に蓋をしていたのだ。

 

 

自己分析も役に立つけど...

確かに自分の人生を振り返ってみると、モチベーションの源や、逆にやりたくなくて避けてきたことの理由には一貫したものがあることが分かった。

 

でも、それがこの先の40年以上にわたって続くとは限らない

 

と言うより、続く方が珍しいのではないだろうか?

 

これから先の人生で、いろいろな人に出会い、いろいろなことを経験していく中で、いくらでも人間の価値観は変わっていくだろう。

 

その中でも、「モチベーションの源」なんてものほど変わりやすいものはないだろう。

 

 

「成長」に必死な20代、「成長」よりも「結果」が求められる30代、少しずつ管理職になり始める40代、サラリーマン生活の終わりが近づきつつある50代、そしてさらにその先...

 

 

それぞれのステージで求められることが違えば、モチベーションも変わっていくだろう。

 

時間と共に自分の年収の天井や昇進の限界も見えてくるはずで、そうなったときに20代の頃と同じモチベーションが続くはずはないのだ。

 

 

 

 

仕事だけじゃない。

 

人によっては結婚して子供が生まれ、生活のかなりの部分を子育てが占めるということもあるだろう。

 

時間を使いたい趣味だって見つかるかもしれない。 

 

これから先の人生を考えたいはずなのに、就活生に求められる「自己分析」は過去にばかり目を向けていて、ライフステージやモチベーションの変化が全く考慮されていない。

 

自己分析は、現時点までの自分の性格に合う(と錯覚している)仕事を探すだけの作業になっているのだ。

自己分析よりも幸福の因数分解

本当に大事なのは、どんな仕事をすれば社会人になった自分が幸せになれるか?ということだ。

 

そのためにやるべきことは、過去を振り返る「自己分析」ではなく、自分が幸せになるために何が必要なのかを考える作業だ。

 

これを僕は「幸福の因数分解」と呼んでいる。(どこぞの宗教団体とは無関係です)

 

 

どんな所に住めば幸せか?

どんな生活を送れたら幸せか?

どんな休日を過ごしたら幸せか?

 

 

などなど、自分にとって幸せとはなにか?を考え、それを構成する条件をひたすら考えるのが「幸福の因数分解」だ。

 

「幸福の因数分解」は自分にとっての幸せの条件を探ることで、それを満たすことができる仕事はなにか?という発想につながる。

 

例えば、「高級マンションに住んで高級車を乗り回し、自炊なんかほとんどせず毎日外食する生活が幸せ!」という人は、他の人よりもたくさんお金が必要だから、とにかく給料が高い業界を目指せばいい。

 

あるいは、「 仕事はほどほどに、しっかり休日をとって趣味に時間を注ぎたい!」という人は、多少給料が安くてもしっかりと休日が確保されていることが重要だから、ホワイトな企業や業界を探せばいい。

 

もちろん、特定の仕事を「やりたい!」と思えるなら、ひたすらそれを目指せばいい。

 

問題はやりたい仕事が特にない人で、そういう人は(僕を含めて)仕事を中心に人生を設計しようとすると不幸になるかもしれない。

 

 

何のために働くか?

僕たちは幸せになるために生きているのであって、仕事をするために生きているのではない。

 

「いや、俺は仕事をすることが幸せなんだ!仕事は俺の人生そのものだ!」と言い切れる人は、本当に羨ましい。

 

僕を含め、たいていの人が生きるために仕方なくやっていることに幸せを見いだせているのだから、紛れもない勝ち組だ。

 

そういう人はひたすら仕事に打ち込めばいいだろう。

 

しかし、残念なことに多くの人にとって仕事は生きていくために仕方なくやっていることだ。

 

「10億もらっても今の仕事しますか?」なんて言葉を聞いたことがあるが、一生遊んで暮らせるお金があれば、仕事をする人なんてほとんどいないと思う。 

 

仕事は人生の中でおまけのような存在だから、あくまでも自分の幸せに合わせて仕事を選ぶべきであって、仕事に合わせて幸せを探るべきではないのだ。

 

就活の時点で魅力的に見える仕事も、実際に働いてみるとそんなに華々しい世界ではないかもしれないし、同僚や上司が気に入らないこともあるだろう。

 

というか、内定者懇親会に参加しただけでも「こんな奴と一緒に働かなきゃいけないのか...」と思うような人はたくさんいた。

 

仕事に憧れを抱くことは悪いことじゃないが、仕事を幸せの軸に据えるのはあまりよくない気がする。

 

あくまで自分の幸せとは何かを考え、それに合わせた仕事を探すのがいいと思う。

 

「幸福の因数分解」、ぜひやってみてください!

 

ちなみに僕が「幸福の因数分解」という発想に至ったのはこちらの本を読んだことがきっかけでした。

 

 

就活に悩んでいる人はぜひ一読してください!

きっと悩みが解決すると思います。