『俺か、俺以外か。』ホストの帝王・ローランドの生き方がかっこよすぎた

長い金髪をなびかせ、黒いサングラスをかけるホストを最近よくテレビで見かけないだろうか。

 

現在、間違いなく日本一有名なホストであるローランドだ。

 

ルックスの良さはもちろん、プロ意識の高さや独特のキャラクターで注目を集め、シャンパンタワーや宙を舞う諭吉のイメージが強いホスト業界に新しいイメージをもたらした。

 

酔った状態で接客しないために酒は一滴も飲まず、自分の実力で勝負したいという思いから「売掛け」と呼ばれるつけ払いは絶対させないという、ホストの常識を覆すような営業スタイルにそのプロ意識の高さが現れている。

 

注目を集めるもう一つの理由がその名言だ。

 

「世の中には二種類の男しかいない。俺か、俺以外か」

 

「冴えない男と飲むリシャールより俺と飲む雨水」

 

など、一見するとナルシストにしか聞こえない言葉の数々だが、ローランドのプロ意識の高さや生き様を知ると深みのある言葉に思えてくるのだ。

 

そんな名言の数々をローランド自身が解説したのがこの本だ。

 

この本を読むまではただのナルシストキャラのホストなのかと思っていたが、その言葉の裏に隠されたプロ意識や人生観を知ると、一気にローランドに魅了された。

 

本で紹介されていた名言をいくつか紹介したい。

「世の中には二種類の男しかいない。俺か、俺以外か」

 タイトルにもあるこの名言はローランドの象徴と言ってもいいだろう。

 

彼は幼少期から自分は特別な人間だと感じ、またそうでありたいと願っていたという。

何かに属したり分類されるのが嫌いで、クラスに分けられることすら抵抗があった。

当時は、

 

「この学校には二種類の生徒しかいない、俺か俺以外か」

 

というセリフを頻繁に使っていたという。

 

ローランドも本で述べているように、歴史的な何かを成し遂げるためにはある程度エゴイスティックになる必要があるし、自分は特別であると信じる必要がある。

 

誰にとっても、自分の人生の主役は自分自身である。

それゆえに自分が特別な存在でありたいと願い、夢を描くが、多くの人はその夢に向けて努力をすることができない。

 

特別な存在になるには努力も発想の独創性も勇気も必要だが、その他大勢の人間としていわゆる「レール」の上を歩む方がはるかに楽だから、そちらに流されてしまうのだ。

 

こんな文章を書いている僕も、大学を卒業して大企業の末端社員として働くというごく普通のレールの上を生きようとしていて、それはリスクをとったり周りがしないような苦労をして成功することに憧れを抱く一方で、心の底ではそれが怖いし面倒だからだろう。

 

でもローランドは違う。

 

「きつくても、つらくても、どんな犠牲を払ってでも、唯一無二の『俺』でいたい。」

 

そう言って自分で選択した道で愚直な努力を重ね、成功を収めてきた。

そんなローランドだからこその名言なのだ。

「男としての魅力が一番の鎖だよ」

店側がホストの移籍を阻止するため、あるいはホスト自身が指名客を繋ぎとめるために暴力をちらつかせるというのは、漫画の世界だけの話ではなく実際にあることだという。

 

そして、そうした店やホストがそれなりに売り上げを伸ばすこともある。

しかし、結局のところ恐怖によって部下を縛り付けても、本当の忠誠心や信頼は得られないということは歴史とアニメが証明している。

必ずどこかでゆがみが出てくるからだ。

 

ではどうやってホストや指名客を繋ぎとめるのか。

 

「男としての圧倒的な魅力を見せつけることだ」とローランドは言う。

 

他の店から高額な移籍金のオファーがあっても、他に言い寄ってくるホストがいても、それらをはねのける魅力が自分にあれば人は勝手についてくるのだ。

 

ローランドは「やめたい」と言う従業員を無理やり引き留めたことは一度もないという。

自分よりもいい男がいるなら迷うことなくそっちに行けばいいと。

その一方で、自分が従業員にとって常に魅力的な男でいよう、かっこいい背中を見せようと努力を重ねているのだ。

 

理想の上司すぎる...

 

この、「魅力が一番の鎖である」という話は恋愛や就活において当てはまるだろう。

 

いわゆる非モテコミットをして異性に尽くしたとしても、自分に魅力がなければ相手は振り向いてくれない。

 

内定を出した就活生にオワハラをしても、就職先としての魅力が他社に劣るのであれば内定を辞退されてしまう。

 

そもそも離れていきそうな人を繋ぎとめようという心理自体が、自信のなさ=魅力のなさの表れなのかもしれない。

「売れないときは、堂々と売れ残ってやる」

今を時めくナンバーワンホストのローランドといえど、最初からずっと売れっ子だったわけではない。

 

水商売に限らず営業職でもそうだが、成績のいい時もあればそうじゃないときもある。

 

こういうとき、多くの人は必死になってお客さんに愛想を振りまき、媚びへつらい、どうにか懐に入り込もうとするだろう。

 

成績を出せないということは自分の価値を否定されているのと同じに感じられ、そうまでしたくなるほど辛く耐えがたいことだからだ。

 

しかし、ローランドは違う。

 

「そんな時、俺は堂々と売れ残ってやると決めている」と彼は言う。

 

これは決してふてくされているわけでもなく、努力をせずふんぞりかえっているわけでもない。

どんな時でも最大限の努力を惜しまないが、決して自分を値下げするようなことはしないということだ。

 

余裕の無さを前面にさらけ出して来店をねだったり、商品を買ってもらえるように泣きつくような営業は自分をセール品扱いしているのと同じで、美しくないのだ。

 

ロールス・ロイスがプリウスより売れているわけではないように、ドンペリがほろ酔いより売れているわけではないように、

 

価値のあるものが一番売れているとは限らないのだ。

 

「売れなかろうと堂々とショーウィンドウの中に佇んでいるからこそ、ロールス・ロイスはロールス・ロイスなのだ」

「売れないんじゃない、みんなが買えないだけだ!」

さすがに普通の人がここまで開き直るのは無理かもしれないが、自分を安売りしないというのは仕事以外の面でも重要に思える。

 

日本では「謙遜」は美徳の一つとされているが、結局のところ謙遜とは失敗したときのための保険、言い訳でしかない。

 

「自分にはこれだけの価値があるんだ!」と自信を持って言えないからこそ、謙遜や自虐に走って自分を安売りしてしまう。

 

ローランドが自信を持っているのは、日々の努力を欠かさないからだ。

その積み重ねこそが結果が出ないときでも揺るがない自信を生み出しているのだと分かった。

 

僕も日々やるべきことに向き合い、自信をもって生きていきたいとこの本を読んで改めて実感した。

 

ローランドの名言はまだまだありますが、残りはこの本を手に取って、ローランドワールドを楽しみながら読んでほしいと思います。

kindle unlimitedで無料で読めるのでぜひチェックしてみてください。