僕が電子書籍を買うようになったのは大学に入ってからです。
高校までの僕は本や漫画と言えば紙媒体のものしか知らず、実家の本棚には漫画や小説があふれていました。
しかし、大学に入って一人暮らしをするようになってからは、様々な理由からkindleで電子書籍を買うことが多くなりました。
この記事では僕のこれまでの経験をもとにkindleで本を買うメリットとデメリットについて書き、書籍を購入する際の媒体(紙か電子書籍か)選びの基準についても触れたいと思います。
ちなみにkindleはスマホにアプリをインストールするだけで無料で利用できます。
kindleといえばお金が掛かるイメージを持っている人がいると思うが、それはkindleの専用端末や月額980円で対象書籍が読み放題になるkindle unlimitedのサービスを利用している場合の話です。
Amazonで買った電子書籍を読むには無料でインストールできるkindleアプリで十分なのでぜひチェックしてみてください。
メリット① 引っ越しが楽
大学入学と共に始まった6畳一間のアパート生活に実家にあった本や漫画の一部をもってきたのですが、段ボールに詰めて郵送するのはとても面倒でした。
本が折れないように梱包材を用意し、箱の数を少なくするためにできるだけ多くの本を一つの箱に詰め込む工夫をしなくてはならないからです。
人生で引っ越しをしたのはまだこの時だけですが、社会人で頻繁に引っ越しをする人にとっては無視できない手間でしょう。
しかし、kindleで本を買えば郵送などする必要がありません。
スマホ一つにデータとして入れておくことが出来るので、引っ越しのストレスを軽減することが出来るのです。
メリット② 部屋のスペースをとらない
ただでさえ狭いアパートに本棚を置いてしまったために、入学してしばらくは部屋の生活スペースが余計に狭くなってしまっていました。
「紙の書籍には家賃がかかる」という言葉を聞いたことがあるのですが、まさにその通りだと思います。
言われてみれば、確かに本の収納スペースはバカにできません。
月に数冊程度しか本を買わない人でも、溜まっていった本を収納する本棚はそれなりに部屋のスペースをとるはずです。
数種類の漫画を全巻揃えるようなマンガ好きならなおさらでしょう。
この問題ももちろん電子書籍なら問題ありません。
メリット①でも述べましたが、電子書籍はスマホの中に本棚があるようなものなので、部屋のスペースをとることはないのです。
もちろん、たくさん本を入れればスマホの容量をとってしまいますが、書籍ごとにデータの削除やダウンロードができるため問題ありません。
データを削除するというのはスマホ内の画像情報を削除するという意味であり、購入情報まで消えてしまうという意味ではありません。
そのため、読み終わったら削除して容量を空けて、また読みたくなった時にダウンロードするということができます。
この方法なら実質無限に本を入れることができるでしょう。
メリット③ どこでも本が読める
通勤や通学の電車内で本を読む人にとって、電子書籍は本当におすすめです。
僕は電車で高校に通っていたのですが、朝の通勤ラッシュに巻き込まれた日には本を広げることなどできず、おっさんのハゲ頭と天井からぶら下がっている広告を交互に眺めるという不毛な時間を過ごしていました(ハゲだけに)。
しかし、電子書籍なら片手にスマホを握りしめて読書が可能です。
これなら周囲の迷惑にもならずに読書を楽しむことが出来ます。
また、通学中に読もうと持ち運んでいた本はカバンの中で角が曲がってしまうことがあり、本に関しては若干神経質な僕はそれがとても嫌でした。
もちろん電子書籍ならそんなトラブルともおさらばです。
通勤や通学中の読書に関しては、電子書籍の圧勝と言わざるを得ません。
さて、ここからは電子書籍のデメリットについて書いていきたいと思います。
デメリット① 読書中の誘惑が多い
電子書籍を読む際に悩まされるのが、誘惑の多さです。
紙で読書をするときは目の前にある本に集中することができますが、スマホで電子書籍を読んでいるとSNSが気になったりヤフーニュースをチェックしたくなったりと、読書以外のことに注意が向いてしまいがちです。
Twitterは一度見始めたらなかなかやめられないですし、インスタのストーリーは一度見始めると気が付いたらかなりの時間がたっています。
特にLINEの通知が画面上部から現れる設定にしていると頻繁に読書を中断しなくてはならないのでかなりのストレスになるでしょう。
設定を変えておくか読書中だけ機内モードにすることで通知による妨害はなくなりますが、目の前にスマホがある以上、他のアプリを使いたくなるという誘惑は避けられないでしょう。
デメリット② 読み終えた後に売ることができない
特に読み返したいと思わない本や、何度も読み返して飽きてしまった漫画ほど邪魔なものはないでしょう。
そういった本はメルカリなどのフリマアプリで売ることで、ある程度お金に換えることができます。
特に漫画はまとまった巻数を持っていると数千円の売り上げになることがあり、実際に進撃の巨人を20巻までまとめて売ったときは、送料を引いても4000円以上の売り上げが出たことがあります。
紙媒体で書籍を購入すればこのように不要になったものをお金に換えることができますが、電子書籍ではそれは不可能です。
厳密にはアマゾンの返金サービスを悪用し、一定期間内で読み終えて返品するという抜け道がないこともありませんが、何度も繰り返しているとAmazonから確認のメールが届き、最悪アカウントを削除される可能性があるのでやめた方がいいでしょう。
何より、
書籍は正当に対価を払って読むべきものです。
結論
ここまでの内容をまとめると、電子書籍には
- 引っ越しの手間がかからない
- 部屋のスペースをとらない
- 電車などの狭いスペースでも読書が出来る
というメリットがある一方で、
- 他のアプリやSNSを使いたくなるなど、読書に集中しづらい
- 読み終えた後にメルカリなどで売ることができない(=再販価値がない)
といったデメリットがあります。
ここから導かれる書籍媒体の選択基準としては、
◎長期間持ち続けたい(=何度も読み返したい)本はkindleで
◎一度、もしくは数回読めば十分な本は紙媒体で購入し、飽きたらフリマアプリで売る
だと思います。
前者と後者の基準は人によると思いますが、僕個人としては半永久的に使えそうな知識が詰まった本や数十年に渡って読まれてきた小説が前者で、流行りの小説や漫画、ビジネス書の類が後者といったところです。
長期間持ち続けたい本は紙媒体だと劣化するため、kindleで買う方が絶対いと思います。
もちろんkindleはAmazonがサービスを停止すれば利用できなくなりますが、おそらく倒産する以外にkindleのサービスを停止する理由はないですし、今後ますます世界中で支配力を強めるであろう会社が倒産する心配をしても仕方がないですよね。
さて、ここまで書いてきて思ったことですが、kindle unlimitedというサービスはやはり最高だと思います。
月額980円で120万冊以上の本が読み放題となっており、月1冊読めば元が取れてしまいます。
一日当たり30円で本が読み放題というのは破格としか言いようがありません。
さすがに最新の本を読むことはできませんが、少し前に流行ったビジネス書や小説も読むことができ、ラインナップは充実していると個人的には思います。
僕が大好きな「まんがで読破!」シリーズもかなりの数が読めますし、経済や投資、歴史について勉強できる本もたくさんあります。
気になる本はとりあえず買うという購入を繰り返した結果、僕のアパートの本棚は読んでいない本が何冊もある状態です。
これはお金が非常にもったいないですし、積ん読は精神衛生上よろしくありません。
kindle unlimitedは僕のような積読気質な人にこそおすすめで、とにかくたくさんの本に手を出したい人にとって、かなりお金の節約になるとともに積読の罪悪感から解放されると思います。