「上には上がいる」はたまには忘れたほうがいい言葉だと思う

「上には上がいる」

 

僕の20年やそこらの人生の中でも、そう痛感させられた経験は山ほどあった。

 

地元の中学校で常にトップクラスの成績を収めて自身に満ち溢れていた僕は、高校で学年の下位20%という成績をとり、自分が井の中の蛙であったことを思い知らされた。

 

大学入学後は複数の外国語が話せる人や自分でウェブコンテンツを作っている人など、とてつもなく優秀な人にたくさん出会った。

 

ジムに行けば同じ人間なのかと疑いたくなるくらいの重さを挙げる、僕の倍近く体重がありそうなデカい男たちがいる。

 

就活を終えてみれば、もうすでに生涯年収で大きな差をつけられてしまった人たちがいる。

 

これから社会人になれば、どうしても仕事で勝てない人とたくさん出会うだろう。

 

当たり前のことだが、どれだけ努力を重ねても何かの分野で1位をとった者以外は自分よりも上の存在がいて、彼らを意識すればするほど自己肯定感は下がってしまう。

 

自信が持てなくなるのだ。

 

いくらスポーツで好成績を収めても、大学のレポートで良い評価をとっても、友達に筋肉を褒められても、上には上がいることを意識してしまうと褒められることすら恥ずかしく感じてしまう。

 

「そんなに褒めないでくれよ。」

「自分は大したことないんだ。」

「俺よりできる奴なんていくらでもいるんだよ。」

 

そんなネガティブな思考に陥りそうになる。

 

でもこれは本当によくない考え方だと思う。

自分より上の存在を意識して、そこに追いつこうと努力することは大切だ。

それはどんな分野においても、能力を向上させるために間違いなく必要なことだ。

 

でも、だからと言って自分の価値を否定することには全くメリットがない。

時には自分が積み上げてきたものの価値を認め、誇りに思うことだって必要だ。

 

そうじゃないと努力なんて続けられっこない。

だって世界で1位になる以外に自分を認める方法はないってことだから、自分の価値を認められる可能性はほぼ0になってしまう。

 

自分よりすごい人はいくらでもいる。

でも、自分が積み重ねてきたことにも必ず価値がある。

 

「上には上がいる」という言葉は自惚れや慢心を防いでくれるが、時にはこの言葉を忘れて自分を褒めてあげることも人生には必要なのではないだろうか。