ケンゾウの自習室

とあるサラリーマンの学びと思考の記録

2019年に読んだおすすめの本10選【前編】

今年もたくさんの本を読みました。

 

来年社会人になるということもあり、その準備として読んだ経済や金融系の本が多くなっています。

 

僕自身、これらの本を読んで一気に知識が深まったので皆さんの勉強の役に立てるのではないかと思います。

 

それではさっそく紹介していきたいと思います。

 

 

1.「お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!」

この時期は多くの方が年末調整や確定申告の準備にあたふたしているのではないでしょうか。

僕自身も先日、アルバイト先のファミレスで年末調整の書類を提出してきました。

 

多くの人が税金についての関心が高まるこの時期、最もおすすめできるのがこの本です。

Twitterでも「フリーランス税本」と呼ばれてたくさんの人が話題にしていますが、フリーランスに限らずサラリーマンにも学生にも必要な税金の知識がこの一冊に凝縮されています。

 

特にサラリーマンは、毎月の給料から天引きされているお金が何なのか、どのように金額が決められているのか、それを安くする方法は無いのかなど、詳しく知らない人がたくさんいるはずです。

 

サラリーマンの税金の支払いは会社が勝手にやってくれるため、税金について考える機会が日常にそれほどないからです。

 

しかし、税金について勉強すれば意外とサラリーマンでもできる節税の方法やお得な制度があることに気づき、毎年の可処分所得が確実に増えます。

 

僕も社会人になったら、せっかく稼いだお金を無防備に奪われるままにせず、ふるさと納税や控除をうまく使ってお得に生活したいと思っています。

 

 

また、著者の一人である大河内薫さんは、「税金チャネル」というYouTubeチャンネルを運営して税金の知識を日本に広める活動をされています。

 

税金についてだけでなく、資産運用に役立つ制度からニュースで話題になる脱税事件まで、お金に関する幅広いジャンルの問題を解説してくださっているのでとても勉強になります。

 

僕も家事をしながらラジオ感覚で聞いていて、隙間時間に税金やお金の勉強をするのに役立っています。

 

みなさんもぜひチェックしてみてください。

www.youtube.com

2.「逃げられない世代―日本型先送りシステムの限界」

著者の宇佐美典也さんは、東大経済学部を卒業後に経済産業省に入省し、2012年に退職してからはコンサルティング業の傍らでメディア出演や執筆活動をされている方です。

 

この本では、社会保障から外交まであらゆる問題を「先送り」している日本が将来直面する(と現時点で考えられる)事態について解説し、「先送り」が限界を迎える時代を生きる「逃げられない世代」が今後どう生きるべきなのかを示してくれています。

 

なぜ日本の借金は減らないのか、なぜ消費税は増税され続けているのか、アベノミクスの目的とは何なのか、この本を読んで理解が深まりました。

 

 

印象に残っているのが、安全保障についての章です。

 

実は僕たちが生きる現代の日本は、経済的・社会的構造が戦前とそれほど変わっていません。

 

国土の面積のわりに人口が過剰で、食料自給率が低く、貿易によって食料を輸入しなければ国民を養えない。それが日本の現状です。

 

これはつまり、戦前と同じく世界経済で自由貿易が機能しなくなった時、日本が再び戦争への道を歩む可能性を秘めているということです。

 

この本では、日本がアジアを侵略をし太平洋戦争への道を突き進んだ経緯を解説するとともに、なぜ70年間戦争が起きずに済んだか、今後日本の平和を守るために取るべき外交政策とはどのようなものであるか解説されています。

 

 

最後に、「逃げられない世代」とは1979~98年生まれの世代を指すそうです。

 

この世代は身を切って団塊ジュニア世代の老後を20年以上支え、これ以上の先送りが不可能になった社会保障問題を解決するシステムを再構築し、安全保障のありかたも見直す必要に迫られると宇佐美さんは言います。

 

日本の未来を考えるきっかけとして、この本は本当におすすめです。

 

 

 

3.「インベスターZ」

経済の勉強を気軽に始めるためにはこのマンガが最強です。

 

「ドラゴン桜」でも知られる三田則房さんの作品で、北海道の中高一貫男子校を舞台に、各学年の入試成績1位の生徒だけが所属する「投資部」が学校の運営費を捻出するために様々な投資をするというストーリーです。

 

そもそも「お金」とは?という根本的な問いから始まり、株式投資、FX、不動産、保険、金(ゴールド)など、投資に関わるあらゆるテーマが取り上げられており、経済や投資についての入門的な勉強におすすめです。

 

単純にストーリーも面白く、楽しみながら勉強ができるということで高校の図書館に置かれていることもあります。

 

 

世界に比べて日本は金融資産に占める貯蓄の割合が高く、投資に回るお金が少ないと指摘されています。

 

これは戦時中に戦争資金を集めるために政府が貯蓄(=銀行預金)を奨励したことの名残であり、実は戦前までの日本では投資が一般市民の間にも珍しいものではありませんでした。

 

近年のNISA制度に代表される投資の活性化施策を進歩と捉える人もいますが、長い歴史の中では貯蓄中心の時代の方が珍しく、本来の姿に戻ろうとしているだけなのかもしれません。

 

インベスターZでは、マイホームの購入や生命保険への加入のように誰もが「当たり前」と思っていることの歴史的な背景を解説し、それらが必ずしも当たり前ではないことを学ぶことができます。

 

こうした知識を持っているだけで長い目で見れば莫大な額の節約につながるため、金融や経済の勉強にハードルを感じる人はこのマンガから勉強し始めるのがおすすめです。

 

4.「言ってはいけない―残酷すぎる真実―」

今年読んだ本の中でも最も衝撃的だったのがこちらの本。

 

 

世界には「言ってはいけない」とされる様々なタブーがあります。

 

犯罪は遺伝する、親の収入と子供の学歴の関係、人種間のIQの差、知能の差が生み出す経済格差....

 

この本で指摘されていることは、確かなエビデンスがありながらも人類の文明にとって受け入れがたい事実ばかりです。

 

こうした不快で不都合な事実に社会は目を瞑りがちですが、本当に社会をよくしたいならこうした事実にこそ目を向けなくてはなりません。

 

例えばアファーマティブ・アクションや男女平等など、現代社会が求める理想が必ずしも現実世界の事実と整合するものではないことをご存知でしょうか?

 

実際にはアファーマティブアクションによる大学の入学枠は「平等」とは言えず、男女平等によって女性の幸福度が下がる可能性が指摘されているのです。

 

残念ながら私たちの社会が理念の上で抱く「平等」「自由」「正義」は、現実の世界と整合しないことが多々あります。

 

そうした事実をエビデンスを示しながら解説し、どう向き合っていくべきであるか考えるきっかけをくれるのがこの本です。

 

上述した例の解説も含め、目を瞑りたくなる「不快で不都合な事実」の世界を、実際に本を手に取って堪能してほしいと思います。

 

ちなみに続編も出ています。

 

 

 

5.「臆病者のための億万長者入門」

将棋のプロはいても宝くじのプロはいない。

なぜなら将棋が努力と才能によって高みを目指せるゲームである一方で、宝くじはシンプルな確率のゲームだからだ。

では、金融のプロとは一体何か?

 

そんな問いかけからこの本は始まります。

 

リスク耐性が最も低い投資家である個人投資家(=僕たち一般人)は保守的な資産運用をするべきであり、そんな「臆病者」の投資家がとるべき最適な資産運用について詳細に解説がされています。

 

また、生命保険やローン、宝くじまで幅広い分野も扱っているため、インベスターZを読んで詳しく勉強したくなった人のステップアップとしてもおすすめです。

 

この本を読んで特に胸に響いたのが、「宝くじは愚か者に課せられた税金」という言葉です。

 

ラスベガスのルーレットの期待値は95%、パチンコは97%、競馬などの公営競技でも75%の期待値がある一方で、宝くじの期待値は50%を下回ります。

 

宝くじの収益は地方自治体に分配されるため、期待値が極端に低いギャンブルである宝くじはまさに「愚か者」だけが払う税金であるというのです。

 

 

僕たちは自我を通して世界をみているため、自分が世界の中心、すなわち特別な存在であるかのように錯覚してしまいがちです。

 

だからこそ「特別な自分」に高額当選という特別なことが起きるだろうと思って宝くじを購入してしまうのです。

 

しかし、実際は70億もいる人間のうちのただの1人に過ぎず、自分という人間は何一つ特別な存在ではありません。

 

資産運用で成功したいなら冷静に数字とロジックをとらえ、金融の罠にはまらないように自分を制御しなくてはならないのです。

 

年金問題をきっかけに資産運用に注目が集まる今、一度は読んでおきたい一冊です。

 

 

 

長くなりましたので、残りの5冊は次回の記事で紹介したいと思います。

それではまた。